悪役令嬢の中の人
㊗️アニメ化!
白梅 ナズナ (著), まきぶろ (著), 紫 真依 (著)
あらすじ
とあるRPG系乙女ゲームの悪役令嬢レミリアに転生した「エミ」は、ゲームのヒロイン「星の乙女」により努力虚しく断罪されてしまった。エミの冤罪を晴らすため、そこに現れたのは中から見守っていた本来のレミリアで――。本物の悪役による復讐劇が始まる!一迅社ノベルスの話題作『悪役令嬢の中の人』待望のコミカライズ!(Amazonより抜粋)
感想
コミカライズ担当の方が、これまた大変素敵に描いておりまして、ちょっと読んだだけで、あ、これは人気出るなぁと。わかってしまう仕上がりです。
原作は綺麗に完結していまして、安心して読めます。
テンポ良くサクサク進みます。中弛み無し、です。
特徴は、悪役令嬢は性格が変わらないまま、心を救ってくれた「エミ」ファーストで動くところが良いのです。「エミ」がいなかったら、世界を破滅させる器の悪役令嬢「レミリア」。
チートな能力も使い所で世界を救うか、破滅させるか。分かれるのですね。
それにしても絵がうますぎて、時々ホラーな時があります。
ノリは軽快痛快な復讐劇ですね。
エミを苦しめたものには、徹底して復讐してるところがすごいです。
あなたが何もしていないのはわたくしが誰よりも知っていてよ。だから大丈夫、「エミ」の事はわたくしが守ってあげる。幼いわたくしの心をエミの思い出が救ってくれたように。エミが心を砕いてくれた「レミリア・ローゼ・グラウプナーの幸福」もわたくしが取り戻すわ。最後まで、わたくしは背筋を伸ばしたまま退室の礼までをきちんとこなす。……今はまだ手札がない。そう、ここは大人しく引き下がるべきである。エミを絶望させた者たちに報いを受けさせるためにはまだ足りないものが多すぎる。わたくしは「悪役令嬢レミリア」の名誉を取り戻し、裏切った者達全員に復讐を遂げた上で幸せになる。幸せにならなければならない。(WEB小説版より抜粋)
手札がないので今は引く、と、冷静に、でも熱烈に激怒しているところが素敵です。
心の中に、大事にしたい「推し」がいる。というのは、自分も含めて世界ごと大事にできる設定なので、現代の人類全員に勧めたいです。
そして私は割とロレーヌ子爵が好きです(突然)。
